mouseionのブログ

アニメ感想中心だけど、たまーに色々考察します。

田中茉莉花『白い朝』 雑感 直面した悪意の正体。

読んでて最初何の事かと思ってたら段々その正体が見えて来た。
問題の所在はある中学校内に蔓延る派閥か、悪意の正体はどこにあるのか。
教育長が犯人っぽいよね。これ別にミステリーでもサスペンスでもなくて本書の紹介では私小説という括りで。
筆者の経歴と酷似してるから筆者の実体験を元に書かれてるのかなと思ったんだけど。
この方の本書のレビューがあまりにも少ないから考察してる人を参考にしようにも断念してしまった。
しかし教育指針が先生によってそれぞれ違うのにその先生の教育が上手い事行ってると他の先生が迷惑するみたいなのは分からんでもない話で
教師が学校内の派閥争いというかそういった表面的なものに対して出来る事って少なくてまして女性教諭だものね。
段々と周囲が敵に思えてくる程出来過ぎた偶然の嵐に精神的にも肉体的にも疲弊しちゃう様があって読んでて辛かった。
普段ネット、SNSをやらない人ほど今日のネットの炎上案件に対して無知である、というよりもそれを気にし過ぎる人達による悪意によって思い通りの教育が果たせない。
その上コロナ禍で満足に子供に教育を施せないジレンマに陥ってますます精神的に追い詰められていくのは辛いものがあるけど
その一方でかつての教え子がそうした中でも健気に部活動を頑張ってる姿を見つけるとやっぱり自分のこれまでやってきた事が間違いじゃなかったと、それが教師を続ける理由になってるのかなと思わせるのかな。とにかく面白かったね。