そう決め付けてしまうのは仕方ないと思う。
ましてや児童ポルノ、それもゲイセクシャルな領分なら尚の事。
群像劇というかオムニバスというか、何章に分けられるものでもなかったけど思い詰めて何かではなかった。
児童ポルノ所持が児童買春から芋づる式にっていう奴でよくイジメは被害者サイドにも問題があるというけどイジメはそうじゃないけど犯罪事件だとちょっとニュアンスが変わる。
被害者サイドに落ち度はあった。ただそれはこの作品では父親が無理解でかつネグレクトな存在だったのも起因する。
子供が被害者の一人で不登校になったフリースクールみたいな所で同世代の仲間を手に入れて二人でユーチューバーになって新時代を迎えましょうといった中でどうしても夢を叶えるには大人の力が必要不可欠だけど、無理解な親のせいで結果的に性の搾取に利用されてしまったのを思うと子供のユーチューバーは親の協力が必要不可欠だなと思わせるね。そうじゃないといざ性犯罪に巻き込まれた時に親が協力的な時と非協力的な時とで初動で判断に違いが生じるし後者だと子供に余計精神的な負担をかけてしまうものね。
欲に忠実だった、というけど暴力だよね。大人の暴力で非力な子供が性的に狙われるのはきつい。そしてそれを理解出来ない親にも辟易する。
自分勝手な主張が多かったな、特に検事だった啓喜さんは見ててはよ死ねって思ったわ。レールから外れると良くない方向に行くってのは分かるけど今の時代は何も学校に行かない事が悪って訳じゃないしそもそもてめえの都合で私立に行かせてるんだしてめえが責任取るべきところを奥さんの由美さんにおんぶに抱っこだったし。最後の記述って離婚に向かいそうな流れだったのかな。ざまあみろってなったわ。とにかく無機質で他者に無関心だったなと。その癖終始偉そうで。
まあ面白かったわ。毒気を抜いた湊かなえを読んでるような感覚だったな。