おもっくそバレあり。あと九州の方言がやばすぎて誤植に見える場面がちらほらあって困惑した。
でも読みやすかった。400ページ位あったけど5,6時間掛ければ何とか読めるかも。
犯人は出雲さんっていう冒頭の方で出てくる七海ちゃんの仕事仲間真弓さんのイケメン彼氏だった。
目の前で父親が首つり、更に母親が翌日に自殺。人格形成に多大な影響を及ぼすよなぁ。
その後児童養護施設で塞ぎがちになり引き取られた先でもアレだったが裏の世界に行ってそこでも裏切られ人間不信になってたっていう。
そんな中伯母に当たる女性から今回の連続殺人事件に連なる重要な真実を彼に託した、これによって出雲直輝さんの殺害計画が実行された。
とはいえ逆恨みも甚だしいよな。
主人公七海ちゃんのお父さんが公安の人間で革命軍によるシドニーオリンピック爆破か計画してたのを未然に防いだ時にその革命軍のリーダーが所属していた組織があってその組織の幹部の一人が出雲直輝さんのお父さんだった。そのお父さんが公安のモニター、ドラマ的にはエスって奴で公安の協力者だったんだけどそのリーダーが逮捕された時に最も疑われた人物としてそのお父さんが挙げられたんだけど七海ちゃんのお父さんも何とか逃げられるようにと色々やってくれたんだけど結局間に合わず自殺、それで逆恨みされるという流れ。
当時七海ちゃんのお父さん波田野には3人部下がいてそのうちの一人が熊坂洋平、本名は星野という人。この人の奥さんともう首なし死体になった真田和彦という元警務部の警部補と目玉をくり抜かれて殺害されてた内山武雄の三人が出雲直輝によって殺害される事になった。脅迫、婦女暴行など前科三犯の田辺は探偵で波田野の愛娘である七海ちゃんを素行調査してたけどその内段々本当のストーカーになっていたというので最終的に出雲さんが口封じで殺害。その時に携帯電話をぶっ壊した事で正木刑事や首藤刑事が疑念を抱くきっかけを作ってしまったみたいね。
で熊坂さんがどうして赤の他人である七海ちゃんを守ろうとしてたのかというと、熊坂夫妻の一人息子が難病で骨髄バンクを探してたけど見つからなくて絶望してた所へ父波田野さんが懸命に探し当ててくれたのを今も感謝してるという事で後に息子さんは交通事故死したけどそれまでの幸せな日々をもたらしてくれた事からその娘さんを温かく見守ってやろうとなったそうな。
最期は足を踏み外してほぼ死亡やろなという感じの幕引きで悪魔はようやく死んでやっと平和に戻る訳よね。
公安警察という立場から中々実の父親ですと名乗り出る事が厳しかった波田野さん、そして七海ちゃんの母貴子さんも必死に20年間取り繕ってきたってのは中々辛いね。葬式と墓のお供えものの謎はどうやら弟さんの死とお父さんの死をごっちゃに記憶してたのが真相みたいね。20年ぶりの家族水入らずに思わず涙が、僕は出なかったけど良かったわ。