アンという名の少女(7)「後悔は人生の毒」
エイミーベス・マクナルティ…上田真紗子,ジェラルディン・ジェームズ…一柳みる,R・H・トムソン…浦山迅,ダリラ・ベラ…米倉希代子,ルーカス・ジェイド・ズマン…金本涼輔,コリーン・コスロ…堀越真己,【原作】L・M・モンゴメリ,【脚本】モイラ・ウォリー・ベケット,【演出】ポール・フォックス
アンに会うことを禁じられているダイアナがある晩、突然、家に駆け込んでくる。妹ミニー・メイがせきがひどく危険な状態なので助けてほしいというのだ。マリラもダイアナの両親も留守だった。アンはマシューに医者を呼びに行くよう頼み、ダイアナの家に向かい…。ギルバートが学校を休んで看病していた病気の父親が、亡くなる。葬儀に参列したマリラは複雑な思いを胸に秘めていた。アンはギルバートを元気づけようと声をかけるが…
真夜中に血相を変えてやってきたダイアナが妹のミニー・メイちゃんが息をしてないと。マシューに医者を呼びにやらせてアンはかつて孤児院で双子を看病した時と同じだと適切な方法でミニー・メイを救ってエリザ夫人やジョセフィンおばさん(ジョセフィン・バリー夫人)が感謝の気持ちを忘れずついにアンとダイアナは親友に戻れた。一方ジョセフィンおばさんの友達、恐らくギルバートの父ジョンがついに天国へ旅立ったみたい。
あれだけ甲斐甲斐しく父親を世話していたのに結局父親は還らぬ人になった。ギルバートの悲しそうな顔が辛すぎる。
医者でも治せない心臓の病か。現代なら治せたかもだけど昔だからなあ。
ギルバートの父ジョンは青春時代のマリラと親友だったみたい。でも浅からぬ関係で恐らく恋人だった?事を匂わせる雰囲気で。何等かの事情で二人は結ばれなかったのかな。
ジョンが上げたリボンをマリラはアンにプレゼントしたってことか。
一方ジョンを励まそうと両親のいるギルバートをアン流の慰め方を披露すると怒って帰ってしまった。バリー夫人がアンの妄想劇場に入り込んでアンが固まって草生える。やっぱり恋の悩みだよな、これは。
ギルバートの苦悩は想像以上につらいものだった、これをアンがもう少し理解してやれないと辛いままだなと。人生経験豊富なバリー夫人の助言は目から鱗だったようで良かったな。
一方マリラはどうやら結婚の約束までしてたのかな。マシューが夢を諦めた時、兄弟が若くして亡くなったのが関係あるのかな。
アンとダイアナの愛の会話はミニーメイも関わってくる。パイを何十分も賑やかにワイワイやってた事をジョセフィンおばさんに咎められる。
ジョセフィンおばさんは静かさを好きとしてどうやら今読みふけってる本について先に暗唱出来るまでなったアンがネタバレした事ですっかり怒ってた気持ちがどっかへ行ったみたいで読破後語り合う事を約束してた。ミニーメイの件やアンが聡明だという事を知って譲歩した感じか。
で出来上がったパイをギルバートに届けるアンとダイアナとルビー、アンはパイを作ってるときもギルバートの事を心配して家族が死ぬのはつらい事だと思うようになった。
マリラが誰にも話したがらないジョンとの結婚か多分駆け落ちの約束かな。これを多分一方的に反故にしてしまった、その理由はやっぱり兄弟のマイケル君だったか、彼が若死してしまって母親が憔悴しきってその看病に追われてたみたいね。
マシューはシャーロットタウンから作物を届けてたけど、その商船ダル・マリーが沈没して届かなかったそうで、直前はジェリー君と共にギルバートの家を手伝おうかと言ってたのにな。
ギルバートは父ジョン・ブライスの事で落ち込む中でアンを馬鹿にされた事や学校にはすぐ戻れるんだろと軽口を述べた事で逆鱗に触れたかつい手が出ちゃったか。親友をガチ殴りってダメだろ。仲直りしろよマジで。
でも墓前でマリラがジョンと親しくしてて今も後悔の気持ちでいっぱいだという事を聞いてギルバートも心が少し軽くなったかな。今ならまだやり直せそうだもんな。農家を継ぎたくない、これは既定路線だと思うけど。
アンはずっとギルバートを気にしてて悲しみでいっぱいだったけど、これまた悲しみに暮れている?バリー夫人を人生のお手本として彼女を労わり、労わられた事で元気が出た感じかな。登場人物の説明欄にはレズビアンみたいな事が書かれてたけどあの詩集を読んで泣いてたんだね。
で思い立ってアンがギルバートの家に着いた頃には無人で。ギルバートは親戚に引き取られたのか他所へ引っ越したのか不明なままで終わり。本当はこれ1時間半で1話らしいから前後編2話構成なせいもあってもどかしくなる。早く来週最終回が来てほしいね。何かしかし人の生き死にって他人事でも泣ける。目頭が熱くなるっていう奴で何なら目薬差そうぜと次の行動を想像しつつ、それなら寝た方が手っ取り早いのではないかと段々ウトウトしてくるのが自分でも朧気に理解出来てきた。いやー良い時間帯にやってる。