mouseionのブログ

アニメ感想中心だけど、たまーに色々考察します。

八月のシンデレラナイン 第12話(終) 雑感 描くのが難しい女子野球モノを描き切ったという点においては評価する。

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一年目で甲子園って漫画みたいな事、石川県の遊学館を彷彿とさせるな。遊学館は1年目か2年目に全国大会ベスト8かベスト4まで行ったんだよな。
そういう意味じゃ創設1年目での全国は里ヶ浜でも可能だった訳で。元々創設メンバーの有原と東雲の二人は中学の全国経験者で男子に混ざってたから力量的には何ら問題なかったし指導力も抜群だった。だから結構拙いシーンもちらほらあったけど、最期はご都合主義でお馴染み奇跡的なフィールディングとバッティングで全国出場に駒を進めたって流れは面白かったかな。それにしてもあれだけ引っ張ったのに神宮寺はまあ仕方ないとしてもライバル最強格のはずの高坂って金髪ツインテのピッチャーのシーンカットって笑えるんだけど。引っ張っておいてライバルキャラ感ありありだったのに1回戦が途中で終わると同時にその後全国2回戦まで進んで9月には入部希望者が殺到したっていう展開はまるでキンクリに遭ったような感覚だった。


総合69点。王道やきうモノとしては最高点あげてもいいけど、問題は作画。
作画が悪かったね。ソシャゲアニメで一番手を抜いたらダメなのは作画なんよ。脚本も勿論そうなんだけど、それを説明するための画が酷いんじゃいくら名脚本でも無に帰すからね。やきうシーンは度々比較されてる10年前のJCSTAFFが制作した大正野球娘が見事なワンプレー作画を披露してたのにその10年後に作られたハチナイが10年前より技術進歩してるはずなのにところどころ粗が目立ってしまったのは予算的な部分とか制作会社がショボいとか諸々の理由があったんだろうと察せられる。何も大手のアニメ会社だから安心という訳ではないのは、番組開始前から不安視されて実際に酷い作画を披露した五等分の花嫁というケースやその五等分の11話で高評価を得たシャフトが1クール持たないという現状で、中華アニメでも老舗のスタジオディーンを使って手抜き丸投げされるという事態に陥っていたのでアニメ制作大手のトムスがハチナイを作ると聞いた時はホントに不安を感じずにはいられなかった。案の定下請けに丸投げする状態が延々続いて脚本は良かったのにそれを上手く拾い上げる事が出来なかったのは実に惜しかった。円盤では流石にほぼオール修正されると思いたいけど、それすら手抜きされたらもう駄目だと思う。無論ソシャゲの数か月後終了フラグという意味で。ハチナイは結構楽しみにしてたから、まさかトムスに足を引っ張られるとは原作サイドも思ってなかったのではないかな。何せ名探偵コナンの会社だった訳で、これはイケる!と思ったのも無理ない話でそれなのに予想を下回る酷さだったのがね。そもそもやきうモノなんだから動かさなきゃいけないところで止め絵連発だったらどうしようもない。作画がアレって事は演出側も四苦八苦してたんじゃないかと思えてくる。コンテ自体は良かったけど、よくまとめサイトに挙がってくるgif画像を見ると明らかに枚数足りてなくてもしかしなくてもリソースが割けられてないという現場の深刻さを物語ってるなと思わせられる。要はこれ枚数さえあればかなりちゃんとシーンになりそうだった。あとはデカすぎるホームベースとか制作サイドが理解してなかったと思しきコリジョンルールの存在などが微妙に足を引っ張ったかなと。悪い部分ばかり指摘しちゃうのは結局ハチナイはもっと上に行けただろうという感覚が僕の中に強くあったからであって決して貶したいという気持ちはなかった表れでもあるんだよね。
それだけに惜しい作品だった。2期、あればいいけどないだろうなあ。とりあえず2期やるならトムスは論外で。手抜き丸投げする気満々の所にアニメ制作を任せるべきじゃない。