総合評価:98点
何泣いてんねんって思ったらかえでの記憶が戻った代わりに今までの約束事が全部無かった事になったのが悔しいんだろ。
で何故か牧之原翔子さんが突如現れる。かえでの日記を何故読んでるのか、はともかく。なんとなく幻影では?と思えてきた。要は牧之原翔子が梓川咲太の初恋の人だけど、本当は存在してなかったのかな。
残り少ない時間を頑張るお兄ちゃんの為に頑張る妹なのね。もしかしなくても咲太の心の傷がかえでちゃんに無理させてたのかな。
今までの2年間が全部無駄って嫌だな。喪失感が溢れてきて現実に立ち返る状態なんかな。
そんなこんなですっかり精神的にダウンしてた咲太さんは麻衣さんの誕生日を忘れてしまい、のどかちゃんの叱咤激励というか発破を掛けて貰ってハッとすると。目を瞑ってからのほっぺ引っ張るのはもうお馴染みだね。ほっぺ引っ張るシーンは好きだな。いつも何があっても必ずイーってやるもんね。それが二人の合図みたいなものだから。
エピローグで花楓が記憶失ってた頃の兄貴にイチャイチャしてた日記を読んでるシーン、もどかしいなあ。エッッッってなるわ。
それにしても梓川咲太を形成してるのは桜島麻衣だね。彼女が居なかったら置き所のない感情をどこに撒いてたか分かったものじゃないしね。何て言うのか、ツーカーの仲っていうのかな。ツーカーってKDDIのアレじゃなくて阿吽の呼吸みたいに息のぴったり合ったバカップルというニュアンスが近いかも。
ともかく2010年代ラノベアニメ史上最高のヒロインかもしれないね。桜島麻衣先輩は。咲太みたいな陽キャの振りした陰キャでさえも、妹の記憶完全回復と共に積み重ねてきた思い出の数々が全部ふいになった時の辛ささえも一気に浄化してくれるんだものね。最高だね。
作画も良いし演出も良かった。音楽も良かったし余韻に浸れるのがまた良い。さくら荘のペットな彼女の原作者だけど、こちらは色々な要素が合わさって良い感じに昇華出来てたと思う。いやぁ良いアニメスタッフに恵まれたね。声優もいいトコ起用したね。外れのないアニメって今年はあんまり無かったと思うけど、全話当たりだったかなと思うな。2期か劇場版かあるなら期待かな。終盤キスシーンが原作改変でほっぺ引っ張り?知らんな、そったらもん。結局牧之原翔子って何者だったのかな。双葉理央曰く咲太の妄想上のヒロインだった、これで全て辻褄合いそうだものね。どうもJCの方の翔子も記憶を失ったかえでと咲太しか会ってないみたいだし、まあその辺はどこかの考察サイトでも覗くとしようか。