第3話『辞書の神様』 個性的な語釈の辞書「千言万辞」担当編集者が遺体で発見された。
右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は編集長の和田(酒向芳)に話を聞くと、
「千言万辞」を手掛けている元大学教授・大鷹(森本レオ)と、
彼をサポートしている国島(森田順平)との確執が浮かび上がる。大鷹を訪ねると、
取り憑かれたように言葉の収集に没頭する偏屈な男で…
犯人は和田編集長。動機は編集の中西さんに自分の関わった編纂物を馬鹿にされたため。主幹交代については元々大鷹先生を誤解から毛嫌いしてた為編集長は彼を降ろすつもりだったけど、中西さんの配慮で国島さんに代筆というか大鷹先生と通じ合ってる仲という所から適任だとしたことだった。
アルツハイマーの先生が国島教授と何度もタッグを組んだ事で固い絆で結ばれていた。だから千言万辞を出版する事で互いの信頼関係を強固なものにしたかったのかな。でも編集の中西さんが殺されて事態が急変。それを国島さんが先生を守る為に偽って自首、先生も国島さんを守る為に自首。どちらも犯人じゃなかったのに、悲しい気持ちになった。先生に至っては犯人の和田編集長の吹込みから自分の記憶のないうちに殺人に手を染めていたのかと随分苦しんだみたい。何か世知辛い。売れない本を貶したから自分のものよりも売れてる本が妬ましいとかアホかよ。何年この業界にいるんだよって感じ。ちょっと違うか。いずれにせよ、時に正論という武器は役に立たない時があるんだなと。