mouseionのブログ

アニメ感想中心だけど、たまーに色々考察します。

はるかなレシーブ 第12話(終) 雑感 普通に良いMIKASAアニメだったな。

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特にかなたの成長が著しかった。その成長度合を見た成美も軟化したし。彩紗さんっていう素晴らしい相棒が居た事もあったからだろうな。普通なら嫉妬に狂って拗れるパターンだったろうに彼女が成美ちゃんをずっと見守ってた事でかなたとの絆を復活させられたのは何より存在的にも大きかったなと母性みたいなのを感じた。同じくエクレア姉妹も後輩の前では決して泣かないクレアをエミリで介抱するシーンなんかベタだけど普通にうるっとなったし、母性感じたよ。一方はるかなコンビは母性を感じたのはかなたの方にだった。一番心の成長を果たしたかなたがいつのまにか精神的支柱だった遥を超えて自身に依って来るとはとても思わなかっただろうね。経験者の底意地というかヘタってバテてきた三人に対して真っ先に経験者の矜持を示してきた点は成長の証なんだよなぁ。あとあかりちゃんが第5の部活メンバーで毎度来るはずのギスギスムードをぶち壊してくれたのも作品がただのスポコンに終わらなかった事にも注目したい。シークワーサーの踊り辺りからどんどん空気が和んで行く様はとても良かった。緊張感ぶち壊すのが如何に難しいか、あかりちゃんが居ない時の四人なんか絶対ヤバかったでしょ。下手したら部が崩壊してたかも。
まあそれにしても試合が終わると再びきらら的ゆるふわタイムが厳かに始まったのはアレだ。しかもやたらアングルにこだわるし。


改めて思う、作画と音楽そして演出が大事な作品だったな。ビーチバレーがこんなにも白熱した内容になるとは思わんかった。割と序盤から解説も多くてチートとか主人公補正がそれほど無いスポーツアニメだったなと。確かに遥の1年ちょっとでの急成長ぶりには驚く事も多かったけど、そんな事言うとバスケ漫画の金字塔を打ち立てたスラムダンク桜木花道だって高1で半年程度で全国ナンバーワンレベルの実力を発揮してるし、その過程で普通の選手の何倍も努力したし適切なコーチングを受けたからって土台がしっかりあったからであるんだけど、はるかなもそれでマリッサという全国2位のエクレア姉妹のコーチでプロ選手だった母親がコーチングしてくれたおかげで遥もさることながらかなたも成長に一役買う事になったし、要するに努力は裏切らないしまともな指導者に巡り合いさえすれば割と短期間で成長できるんだぜってのを体現した作品だった、という事になる。ポルシーンも多かったけど、汗と涙でスポコンするはるかなレシーブをただのポルアニメだと断じれないのはそれだけそこに注力した作品だったればこそだろうと僕は思う。89点。
やや不満(特に最序盤のギスギス)もあるけど、終始安定して見れたと思う。巷ではまんげレシーブやらお面アニメやら言われたけど終盤はもうそこまで気にならなくなったね。

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どうでもいいけど今週までに登場したMIKASAボールの存在感半端無かったな。これほどスポンサー冥利に尽きるアニメもそうは無かったと思う。