デリシャス・フードは「含み損百億円以上倒産の危機」とニュースでスクープされ、株価が大きく下落する。
窮地の樫村(仲村トオル)は経営支援を要請していた十和子フードに、筆頭株主の山本(大谷亮平)の株を売ろうとするが、山本は伊坂商事常務・小沢(竜雷太)と密かに会っていた。
そして、伊坂商事はデリシャス・フードへの資本提供を取りやめると言い出して…。
新潟屋を再度売る!カタヒラ食品社長の熱意を見て改めて売ろうと考えた樫村は宮内と共に山本を再度説得して何とか含み損を減らそうと試みる。
支援よりも買収、債務超過で余剰金回収、何もかも遅い、ここまでくると自殺かと思いきや七味唐辛子よな。
香港のウォンさんにアジアのエリア権を買ってくれることに成功。これは外資は伊坂商事に屈服しないから、関係ないからね。
その後新潟屋をカタヒラ食品に買って貰う事に成功したものの、ヒラになって真人間になった結城元社長を再びデリシャスフードに戻した一方で山本さんは会長職を退任、クビになった。筆頭株主だからいくらでも何とかなると思うけどね。ここまで30分、何とか伊坂商事の買収に歯止めを掛けられたがここからが真の勝負だと思ったら肩すかし喰らった。
社長と顧問に岡田十和子と結城元社長になり、GRFの山本が退任そして樫村もまた社長退任。ケジメをつけた。
斎藤と杉山、今度は十和子フードから銀行変えると言われ土下座行脚。こいつらマジでプライドないな。
カタヒラ食品との関係は新潟屋を子会社化するという事、十和子フードの筆頭株主になる事だった。要は伊坂商事との資本提携の形をそっくりそのままカタヒラ食品に託した形だった。宮内の尽力もあって伊坂商事から買収計画は白紙になってそのライバルであるカタヒラ食品に経営がいったのは良かったな。
含み損100億超の内50億弱しか回収出来てないけどハッピーエンドなんだな。全く終わってる訳じゃなくて新しい企業と新しい社員、役員を迎えての再出発。デリシャスフードは形式はどこか大手の子会社化をしたものの、ホールディングス化を経て資本業務提携で以って、新潟屋を含むデリシャスフードの各店舗を潰さず守り切ったという点で最善を尽くしたんだろうね。どこかを売ってデリシャスフードの名前に傷を付けるよりはデリシャスフードを分社化してその一つを大手企業に子会社化して貰う事で資本提携を取り付けたのは流石だね。結城元社長のアイデアに今度は手綱役の岡田社長(結城の弟子)もいるし岸野ら有能な部下もいるから安心だねって事なんだろう。そこに樫村がいる意義はないと企業再生の目標は果たせたと潔く退任してみせたのは正直格好良かったなと思う。含み損についてはおいおい返していけば良いって事で。こういう終わり方もあるんだな。
その後は良い事尽くしみたいなラストだったけど、香港のウォンさんについていった山本さんのツテで再び企業再生に向かうって話が中々。
総じて。
続編匂わせてるでもない、でも綺麗な終わり方だったと思う。毎週ハラハラしたけど、逆転に次ぐ逆転のシーソーゲームは半沢直樹系の企業小説・企業ドラマとしては素晴らしかったと思う。82点。それにしてもミッキー・カーチスってマジで何のために存在したのか分からんかったな。嫁もちとせ銀行に勤めて何かあったかって美人ですねって褒められただけだし。伏線を匂わせたシーンの殆どがミスリードで肩透かしを喰らった。まあその辺がアレだった。