話を聞く限りではクローンとは違うらしい。身体と脳を別のクローンに入れ替えるって事だろうけど、何となく世にも奇妙な物語にもありそうな内容だなと。実在の事件で和田心臓移植事件というのがあったけど、これは他の肉体に対して拒絶反応を起こして最終的に失敗したけど、こちらは元の肉体とは異なるけど、その辺は検証され最新の医療技術によってパスしたんだろうかね。必ずではないにしろ、成功例として、そこから捩ってアイコというタイトルにある学名が名付けられたのかな。恐らく名付け親の一人がアイコちゃんの父親かな。勿論伊佐津(子安)や黒瀬もその一人なのかもね。
母親と弟はあの時にそのまま氷漬けじゃないけど天然の人工生命維持装置みたいなのに浸かって2年も生き長らえてるんだとか。とても信じられないけど髪の毛が伸び続けてる訳だから生存は確認できるんだろう。だけど殆ど脳死状態じゃないかな。
伊佐津は悪人だったかと一概には信じがたい。何せアイコちゃんを助けたのは事実であるし、それは自身の娘を治療する為だったりもするだろうから。もしかしたらそういう人たちの集まりなのかも。じゃあ、アイコちゃんを支援してくれてたスタッフは全員知っててその上で一緒にやって来てたのかなと思えてくる。実は彼らも悪い人じゃなかった、かもしれないし、アイコちゃんを保護したレジスタンスが悪人でしたというのもあるかもしれない。どちらにせよ、元の身体はもう治せない程状態が悪いって言われてたのに元の姿に戻ろうぜ?ってのも変な話だから、疑わしきは・・・となるのも無理もないかな。
恐らくコイツらの正体は伊佐津・黒瀬らの研究途上でクローン的な奴を作ってたその残骸なのかも。弾丸をも通さないセラミック加工的な極めて硬質のそれがアイコちゃんの身体と同じなのだろうと思わせる。傷付けても速攻で回復する、そんな不可思議なそれが敵として立ちはだかればそりゃアイコちゃんを保護して研究もとい味方に引き入れたいと思うはず。となると今度のアイコちゃん誘拐は単にその利権絡みなのかなと。