個性を持たせると逆に没個性化しやすくなるジレンマ、今回の京アニはそれだった。
今回のメインキャラの一人であった自動手記人形の専門学校の同期生ルクリアちゃんも例に漏れず、如何にも京アニのモブキャラっぽい顔で微妙だった。
汎用性が高い分、他作品からの流用を思わせた。けいおん!2期以降モブキャラにも個性を与える様になった京アニだけど、本作でもモブに無理やり個性を与えてしまった感じ。結果量産型京アニオリジナルモブが今回も登場してげんなりした。参考画像を挙げてもいいけど時間と労力がかかるのでとりあえずけいおん!とか中二恋とか境界の彼方とかユーフォとかをピックアップしとく。どうでもいいけど、今回は紫庭ちゃんがアスペなんだなぁと感じさせるエピソードの一つでしかなくてそれ先週もやったろと同じ内容をエンドレスしてて嫌な予感しかしない回だった。何が愛を知りたいだよ。
今までは圧倒的な作画力で騙せてたけど、周囲のアニメ会社が作画力を発揮するようになってアイデンティティーがなくなった京都アニメーションがエスマ文庫を原作に魔改造しまくった結果、つまらんアニオリキャラを創造してそいつらがつまらん流れを呼び込むそんな脚本になりがちになって原作の良さとかが殺されて何をやっても金太郎飴な京アニオリジナルって感じになってしまってるのが何とも。とはいえ、エスマ文庫も以前は田中ロミオのAURAのモロパクリである中二恋を出しては大ヒットさせた分、原作力がそれなりに強い作品ならそこそこの作品に仕上げてくる能力は確かで、それは氷菓とかユーフォとかのように、何度かコミカライズしたり実写などのメディアリミックスとかもあってか、結構作り易い下地があった奴だけなんだろうけど、それでもそれを上手く料理、活かす事が出来るのはデカい。しかし、京アニって脚本は本当に駄目よね。脚本は駄目じゃないか、どちらかという原作力や演出の問題だと思う。ユーフォとかそれなりのものが出来てるのは多分に脚本のお蔭なので。後はどう作るかだけど、残念な事に紫庭は話の展開が微妙過ぎる。原作が悪いのか監督が悪いのか、いずれにせよ紫庭って絶対面白い!と断言できないのが何とも。