悲しみが募って来る。
でも例えば一旦別れた人も後悔してまた元に戻る事もある。
もしかしたら病気、パーキンソン病?でいよいよ作業が出来なくなってきた事を伝統と格式を重んじるカーソンが次回で辞めてしまえば執事がいなくなる。
モールズリーやトーマスは他に職を得て次々に辞めて行き、アンディもまたメイソン家に嫁いで(笑)いよいよ男手がベイツ位しかいなくなってしまっている。特にトーマスは転職先ではかなり辛そうだったので、あるいはカーソンの後任で執事に復帰するのかもしれない。イジワルもしたけど、何だかんだで古参者だから、心を入れ替えた今となってはカーソンの後任に相応しいのは彼をおいて他にないと思う。ベイツが何故駄目かというと、ベイツは伯爵付きだから。シーズン1からずっとそうだった。となると全体的に伯爵家を守れそうなのは次期後継者であるジョージ坊ちゃんにも目出度いトーマスしかいないと。後悔して戻ってくることに期待したい。
ベラム侯爵ことバーティーもまた後悔をずっと引き摺って来た人だったので、イーディスとの別離の後もロザムンドやメアリーの計らいもあって遂にその思いをイーディスに打ち明け、二人は相思相愛の仲になり、後はカーソンよろしく伝統と格式を重んじるベラム夫人だけになった。
また、元恋人ディッキーが重病となりいよいよ後悔してる場合ではないと長年の友である紫婆に諭されたイザベルがついにアミリアの居城に勝負を挑む話は何とも応援したい気持ちになる。さながらクッパ城にピーチ姫を救出せんとする赤い煙突掃除夫の如きイザベルの活躍に期待したい。
自分を好きになった人を見下してしまう事に定評のあるデイジーもまたパットモアやメイソンらからアンディで“手を打て”と唆されるのは何というか不本意かもしれないけど、デイジー自身がアンディをそれなり以上に気に掛けてるのは明白なので、後悔したくないとヘンリーと手を打ったメアリーよろしくデイジーも身を固める決心をするかもしれない。ただ、ここら辺はもう少し尺を使って描写して欲しかった。若干駆け足なデイジー編だった。
最後にロバートは新院長に就任して自分に構ってくれないコーラにやきもちを焼いてたけど、こちらは紫婆曰くコーラの件は許せてもロバートは許せないみたいな感じなので少し気になった。まあ、リベラルなユダヤ妻を持った伝統と格式を重んじるロバートにとっては目の上のたんこぶなのかもだけど。
妻を愛する気持ちは誰よりも重く、そして深いロバートが今後の関係をこのままにしておく訳がない。
後悔先に立たずというが、今回は皆後悔する様な出来事を引き摺ってて、でもイーディスは決意や覚悟を示したし、ヘンリーはレーサーを辞めて新しい環境を求める様になった。バクスターは新しい人生に一歩踏み出したし、モールズリーも教師として立派になろうと決心した。ヒューズさんは未だに後悔の渦中にいる愛すべき夫の手助けをする事を厭わなかったし、アンナとベイツは後悔を辞めた事で幸せの絶頂にいる。
ところで、デンカーはちょっと自分に酔ってる?どうしたんだろう。スプラットはイーディスの雑誌のコラム者に返り咲いたけど、甥の件はどうなったんだろう。華麗なる転身過ぎてそこら辺が少しぼやっと霧が立ち込めた様に感じた。まあ、この熟年夫婦(笑)にも春が訪れますように。