アクロバティック吐血だったから、前回予告で正直衝撃が凄かったけど、今回見た感じではそこまで凄いシーンという訳ではなかったけども、結構グロテスクなシーンだった。
ただの胃潰瘍なのに、でも当時は大きな病気だったんだろう。
そしてロバさんが死の淵を彷徨っている頃、イーディスとマリゴールドの秘密が遂にメアリーにバレそう。バレた訳ではないのだな。
今回はが脅しのネタが各所で問題になった回だった。
デンカーの強請りはやっぱり気分悪いけど、スプラットは正直に紫BBAに告白するべきだったし、もうどうしようもない。
アンディは文盲である事をデイジーやメイソンに話せないので結局トーマスが教師になる事で文字を読める様に努力するのだろうけど、避けてた理由がLGBT関係なので中々に複雑な事情がある分、真の意味でバクスター以外と友人関係にさえなれば、トーマスが目標としてホモからの離脱つまり真人間になる手助けになるかもしれない。まあ、現在は黒人であれゲイであれ認められた風潮だけど、当時を顧みればそれだけで死刑になった逸話もある程だし、告白するにはまだ時間を要したとは思う。
ちょっと脱線したね。
問題の本質はこういった脅しのネタは脅された側が公に出来ない所にあると思う。
バクスターさんの場合は何とかなったけど、アンナみたいに公に曝け出さないと厳しい部分があるのもまた事実。なのでアンナよろしく秘密を守り続けるのも一つの美徳とは言わないけど某か問題になった際に役立つ部分は当然あるので、妊娠の事も流産とかあるからベイツにぬか喜びさせないアンナの女としての矜持というか、妻としての認識や理解を用心深く守る行為は間違いじゃないし、正しいと思う。それは不妊症に悩まされてた過去を顧みれば明らかだ。
その意味では、脅しのネタというのは時として良い意味に捉える事がいつか可能になるかもしれないし、悪い意味でスプラットの様に永遠に悩まされる問題になるかもしれない。
こうした弱味を用いて昔馴染を無理やり議場に連れてくる、紫BBAの様な悪行をデンカーやトーマスが用いない訳がないけど、それは別の話だろう。
それにしてもトムがチェンバレン氏の弱味を聞いてこれを悪用しない、あるいはチェンバレンが彼なら話すに足るだろうと思い至ったのは良かった。
元運転手で格差を経てシビルと結婚し、時にはアイルランド独立運動を闘い、またはロバートやメアリーとの農地などの共同経営ないし管理に携わった異色の経歴を持つトムだからこそ、信用されたのかもしれない。
信用第一とはよく言ったもんだ。
きっとその意味では、トーマスやデンカー、そしてメアリーなんかは信用されないのだろう。だから弱味を絶対見せたくないと避けられてしまうのだろうな。
スプラットはその因果から永遠に逃れなさそうだけど、紫BBAについてる限りはそれなりにまともになれるかもしれない。まあ、別にスプラットの事好きでも何でもないけど(笑)。
ともかく、今回は脅しのネタが所々に転がっていてそれがきっかけで人間関係を悪くした人達や逆に良くなった人達がいた。
多分メアリーは今度こそイーディスとの不仲を改める時期に入ったのやもしれないと考えて、ロバートが倒れた事だし、何とかしようと関係修復に努力を辞さない構えで合って欲しい。それはたった二人の血の繋がった姉妹だからこそ乗り越えるべきなのかもしれない。頑張れ、二人とも。