そもそもドリュー氏には多額の借金というか賃貸料滞納があったらしい。
そしてただ養豚技術を持ってて今回も品評会で優勝するだけの力量を持っていたのでそれを請われて今まで住む事が出来てたけど、
確かにマリゴールドの件に関してはイーディスが全面的に悪かったとは思うけど、ドリュー氏もそれに加わってるし、最後は伯爵家全体で全会一致でクビにしたからね。最後の誘拐ばっかりはどうしようもない。
これが例えばロバートやコーラがイーディスの実子だという事実を知らなかったら、責任を問えなかったかもだけど、知ってるし、ましてやドリュー夫人さえイーディスの子供だというのが分かってた上で今回の事件なので。もううつ病になってたんだろうという事は分かる。うつ病というか精神疾患だよね。物凄くメンヘルだった。結局じゃあどうしたら良かったのかってやっぱり農場を引っ越すしかなかったよね。
伯爵家の温情で今まで小作人の一人としてやってたけど、今回のは明らかに伯爵家に対する反逆とまでは行かないでも裏切り行為には当たる。
今回の脚本的な落としどころ、多分結構苦労したんじゃないかと思う。何せ鬱々とした話の区切りだった訳だから。誰もが注目したけど、結果はドリュー夫人の暴走で幕を閉じた感じ。
イーディスもコーラも悪いといえば悪いけど、こればっかりはもう犯罪だからね。優先順位が変わったね。
乳飲み子の頃からドリュー夫妻の下で養育してきた分、義理とはいえ子どもと別れさせられるのはたとえ血のつながりがなかったとしても死ぬよりも辛い事だと思う。
ただ、そうまで思ってもじゃあドリュー夫妻の実子たちはどうなんだろうって。マリゴールドほど愛されてたか?というと正直微妙だよね。
あれだけマリゴールド愛に燃えたドリュー夫人も自分の血を分けた子供達に対して同じ思いを抱いてたかというと、微妙だと思う。
実子以上にマリゴールドに固執した最大の理由は正直分からなかったな。
普通は血を分けた子供が一番可愛いんじゃないのか。
僕にはこの気持ちは分からない。
きっと里親制度を利用して養父母になった夫婦だったら理解できる境地なんだろうか。難しい。
ただ、タイトルの「親心」というものに嘘偽りはなかった。という事なのかなと強引に納得してみる。