王道だけど、殺されていい奴がいると言うデゼルとそんな奴はいないと言うエドナ。どっちも正しいんだけど、被害者感情を重視するなら僕は前者も少なからずいるとは思う。綺麗事を並べてる人ほど底意地が悪くやり方が汚いっていうけど、このバーローコナン王子は最低のクズだというのは分かる。
連続殺人鬼や戦争軍人に人権法を押し付けないのにこれから殺人を犯そうとしている人間に、人権を押し付けるこのスレイも甘ったれてるよなあ。じゃあ、アリーシャはどうなんだって話で、彼女も自らの正義のために戦争で人を殺しまくってる。アリーシャは良くてロゼは駄目って理由が分からんな。綺麗事と理想を語る人は騙りって言われるのも分かる。スレイはその意味ではブラドと同じ理想主義者なんだろうな。だから騙されて殺されるんだろう。そもそもロゼは幼い時分から人殺しを生業に生きて来た訳で、それを否定するのも何だかなと思った。
総じて、鉄血もダウントン・アビーですらも思うのは、王や貴族の身勝手で下々の人間が辛い目に遭うという展開を僕は酷く憎んでいるという事。
関係ないけど、今回の話でロゼは被害者側の人間ってのがよく分かったのに原作ゲームでは馬場英雄の担当声優へのセクハラのせいで大分改変されてしまって、みかこしは勿論ロゼも凄く悲劇的だと思った。今回の話見る限りじゃかなり同情できるし、穢れ堕ちする流れも十分に整っているから、今みたいにヘイトを溜め捲る訳がないのにね。馬場の阿呆が理不尽にも己の理想、綺麗事の為に、本来してはいけない領域を結果的に穢してしまったのは皮肉な話よね。その馬場をエグゼクティブプロデューサーに昇進させたバンダイナムコとかいうブラック企業にも反吐が出る。こいつらの理想の為に多くのプレイヤーや視聴者が犠牲になった事を顧みれば、一度痛い目を見ても罰は当たらないと思うんだよね。バンナムと馬場を扱き下ろしつつufotableとゼスティリアの元プロットで全面協力してくれてる内外のスタッフをageるという流れには皆気付いてると思うけど、本作はその意味じゃ優良な作品だと思うよ、マジで。