mouseionのブログ

アニメ感想中心だけど、たまーに色々考察します。

クロムクロ、エフィドルグのこれまでについて思うこと

急展開が続くクロムクロ。エフィドルグって憐れなほどに愚直で馬鹿なんだろうなと考えさせられた回だった。そこはかとなくスタッフの悪ノリが見え隠れする素敵な内容だったように思う。



どんどん謎が解き明かされていく中で浮彫りになっていくエフィドルグの正体と、雪姫が何故洗脳を受けてしまったのかという謎が更なる疑念を呼んだ回であった今回、何故だか知らないけど密室空間(ミラー号じゃないよ?)にすんなり入る事が出来た由希奈が目撃した真実とこれから起こり得るかもしれない事象そして雪姫の生体情報を司った一室での出来事、何故か刀剣が2本あった事など、かなり濃密な情報がそこに詰まっていた訳ですよ。しかも行動に違いがあって場所の特定が難しかろう所で雪姫の窮地にグッドタイミングで駆け付け、当然のように由希奈も救って見せた剣之介。ツッコミ所もちゃんと完備してあって何気に収穫が多かった。まあ、一番は由希奈と雪姫の差が胸囲だったという事実の方が気になった訳ですが、多分食べてる物や生活習慣にあったんだと思います。というか、レフィル達が座ってた円卓会議の図もすっかり寂しくなりました。ミラーサはミラーサでぽんこつ振りを遺憾なく発揮してたし、結局ムエッタこと雪姫さまを除いて特別活躍らしい活躍を見せたのは今は亡きフスナーニさん位で、よくこの面子で富山という局所的地域を偵察してたなと。メンバーの殆どが人間如きと侮ってたのに蓋を開けてみれば尻尾巻いて逃げてきたり死んだりで本当ダサかった。


思えば茅原のリアルタイム中継でエフィドルグの実相が明らかにされていくに随って、思いの外敵は間抜けなんじゃないかって思えて来ました。何気に茅原がナイスアシストで全世界が平和と娯楽を享受する、そんなエンタメを提供していく姿には最初こそ不快だったのに、今は彼の中継なしじゃ面白くないと思えるほどに彼の存在が大きく見えてきただけに、最近てんで出番がないのが少し残念ですよ。


ところで、アメリカとかに降り立ったエフィドルグ部隊、―例えばヨルバさんは滅茶苦茶活躍したという前評判もあって強敵出現と思ってたのに、鬼の翼を得て強化されたクロムクロにボッコされて終わったので何だこれ富山に予算集中しとけば世界は平和じゃんかと思ったりもした訳で。要は、エフィドルグは富山一つも攻略できないぽんこつなのかとガックリ来ました。そして20話で規模のデカさとか脅威を感じるはずの回だったのにこれまでのエフィドルグとの戦闘を見て行く内に、意外に簡単に勝てるんじゃないかと驕るようになりました。やっぱりエフィドルグが弱すぎるのと指揮系統が乱れすぎて仲間割れしてるのを見てるせいだと思います。


また、鬼との対話に成功して謎のUSBを獲得したソフィーさんがグラハム少佐に早速分析を願うシーンはシリアスな場面なのに件のエフィドルグの実相を知れば知る程、鬼が今まで語った事は単に鬼の星が極端に弱かっただけじゃないかと勘繰ってしまいます。そして、国連がまるで無能だった事を差し引けば唯一軍人でまともだったのがグラハム少佐および研究所のこれまでの話を考えると、地球人も日和見でグダグダしてたのによく地球を今まで守って来られたなと感心というより呆れてます。だって、鬼の技術は地球の何万倍も格上なはずなのに富山の研究所一個体で次々に世界を破った難敵を倒して行ってる訳で、グダグダ戦闘だったのに何だこれと拍子抜けしまくってるんですから。
しかも戦闘場所は大体富山の黒部ダムの辺りで、どうせ次回のエフィドルグ艦降下作戦も富山の黒部ダムの近くに降り立つんでしょ?分かり切った作戦を考えると本当に地球は狙われてるのか疑問しかない訳です。


しかし、随所にギャグパートを入れてくるクロムクロにとってシリアスパートは実はギャグを面白くさせる為のギミックだったんだなと思うと、今回の馬鹿馬鹿しいエフィドルグのガバガバな日常は、鬼の言う侵略戦争を信じるに値しないと感じてしまう程滑稽な訳で、今度の降下作戦もどうせ失敗するんだろうな。でも一応エフィドルグも頑張ってるんだし応援してやらなくちゃ!という気持ちになってしまう。


果たしてエフィドルグの降下作戦は成功するのか?少し敵側を応援したくなります。だって弱いんだもの。