mouseionのブログ

アニメ感想中心だけど、たまーに色々考察します。

森喜朗『遺書 東京五輪への覚悟』 雑感 この人は人生を賭けてると思うけど、それが空回りしてるんだろうなって思った。

この人、自分は欠点のない人間と思ってる節がある。
ある意味では欠点というか長所さえ見当たらない人物に見える。
五輪組織委員長になったのは自分のせいではなくて周囲に人がいなかったからだと言わんばかりの口調。
流石、天皇中心の神の国と言い切った人だと思う。他のレビュアーも言ってるが天上天下唯我独尊、家族にいるなら亭主関白タイプだが
縁の下の力持ちとして、上を支えて行く腹積もりである事は読めば分かるけど、反省という気持ちはあまり感じられなかった。
少なくとも安倍総理と違って本当に天皇派なんだなというのが分かるので、その点では保守というか結構男気みたいなのを感じた。
ラグビーに対して生涯真摯にやってきた思いからラグビーW杯を何とか日本で、とか馴染みのうすい日本で盛り上がらせるにはどうしたら良いかという部分は考えさせられる。例えば花園ラグビー場の改修に数百億円は掛かり過ぎる事、ケガの事とかまあ色々あるけど、森喜朗はその辺をよく考えてるなとは思いつつも、例えば修繕費は基本大手ゼネコンが100億でやってくれと受注を受けるとそれを子会社、孫会社、3次請け、4次請けとたらい回しする度に何十億もの中抜きを行っている事については特に言及もしないので、その辺が実に適当な人間だなというのがあった。ラグビーを盛り上げたい、国民に理解して貰いたいのであれば、最低限のコストカットや人選(企業選び)を慎重にやらないといけない所を、例えばエンブレムの問題では、問題のあった博報堂に結局任せてしまったりと、デザイン一つを取っても丸投げ人事が問題になったけど、あくまでこの人の中では終わった話みたいで、あまりにそういう無頓着さが本文を読むとちらほら出てくるのでラグビーを日本に根付かせたいという熱意は十分伝わってくるのに、そうした所が無頓着過ぎるのでどうしても理解しがたい所があった。


ただ政治センスは抜群にあるのは確か。
2017年3月以前の時点で、小池百合子都知事の政治センスもしくは政治目的やバランスについての見解が現在となっては的を得過ぎている位的を得ていた。この件については「第五章小池流「見直し」とは何だったのか」が詳しい。正に政治的パフォーマンスでしかなかった事は周知の通りで、この辺は流石総理大臣を務めただけの事はある。
政治批判についてはこの人は、中々面白い人物ではあるけど、やっぱり常に上から目線でドヤ顔してるのが問題だよな。顔写真を拝見するにいつも自信満々で何かにつけて傲慢という印象を受けるが、それは逆に言えば、この人のアイデンティティというべきか。あるいは、そういう人間だと割り切ってしまえば、存外悪い顔には思えなくなってくる。ただ純粋にアホなだけなんだと思う。愚直なまでに正直で、でもそれが原因でよく誤解されてしまう、まあ顔が悪人ヅラなのが悪いわ。よって、森喜朗元総理は悪い奴に違いない。顔が悪そうだもの。
でも顔が悪いから嫌いって僕だけじゃないと思う。不快に思う顔っているもの。母は安倍総理の顔が嫌いだし。僕は嫌いじゃないってだけ。
森元総理もやっぱり顔が嫌い。脂ぎってて。でも昔はそんなに嫌いな顔じゃなかった。やっぱり政治家を何十年もやる人は顔が脂ぎって来るんだろうな。実に不健康そうな顔をしてるからね。そんな悪い顔がドヤってまるでキングボンビーだった。
顔は嫌い。だけど、森喜朗という人物は嫌いになれない。多分それだけ。



本書自体は面白かった。小池都知事の本性を知りたいならオススメの一冊かもしれない。