mouseionのブログ

アニメ感想中心だけど、たまーに色々考察します。

湊かなえ『山猫珈琲 下巻』 雑感 作家デビューするまでの話が面白かった。

BS-i新人脚本賞の話が実に面白かった。他のエピソードは割かし上巻の内容と似たり寄ったりだったけど、
このエピソードは本当に良かった。何だったかな、三人の脚本家が入選した後に一人は大成功して一人は辞めちゃってもう一人が物凄い陰湿なストーカーになるって話が何だったかに載ってた話の元ネタなのかな。湊かなえの小説の元ネタって結構山猫珈琲にある内容に近いんだよね。つまり自身の話を元に創作してるって感じ。リバースとか山女日記の話は中々趣味の登山やエスプレッソマシンを使った珈琲の話とかに元ネタがあるんだなと分かる。
そうした珠玉のエピソードを集めてそれらから1本1本設定は一緒だけど全く別の作品を仕上げていく手腕は贔屓目に見ても凄い。
特別収録のラスト・エレベーターガールと答えは、昼間の月の2本は湊かなえの著作にしては、らしくない内容なので読みたいって方には必見だと思うけど、僕は正直このエッセイは最高だけど特別収録の2本はまあありきたりだなと思った。うん、告白以降の湊作品はどれも面白い。それまでのは、うん、好き嫌いあると思う。そう考えるとデビューまでの期間どれだけ努力されたのかよく分かる。寧ろ告白とかの初期作品よりも往復書簡やリバース、山女日記、絶唱などが面白いと感じたのはそれほどまでに円熟味を帯びてたからとしか言いようがないね。次回作に期待しちゃう。