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mouseionのブログ

アニメ感想中心だけど、たまーに色々考察します。

ダウントン・アビー5 華麗なる英国貴族の館 第4話 雑感 グランサム伯爵家は果たしてブラック企業なのか?

デイジーが数学教師の教えを受けて賢い女性となった。
その結果彼女は現在の自身や上司パットモアさんの待遇改善を求めて訴える措置に出ようと準備中だ。
グランサム伯爵家の使用人への扱いは執事長たるカーソンさんの第一下僕(笑)モールズリーイジメを除けば割とホワイトな部類に入るだろう。
問題は彼女自身は勉強をしてより多くの知識を学びたいと欲するもので、それは恐らく伯爵家の利益に繋がるという考えも多分にあるのだろうが、


恐らく今回の件で、彼女の意見がすんなり伯爵家に通るはずがないし、お役所もそれを認めないと思われる。
何故なら労働ストなどはいわゆる春闘で賃金のベースアップに対する抗議運動のそれと同義の物である事が多く、現状デイジー以外に待遇が劣悪だと訴える使用人は居ない事から彼らは現状に満足していると思われ、彼女一人による待遇改善の訴えはすげなく却下される恐れがあるというものである。


つまり、ストというか抗議する事は勿論出来るが、出来るのと確実にその訴えが通る事とは別個のものだろう、という事だ。
グランサム伯爵家に対する周囲の評価は基本的にそこで働く人たちの楽しみを奪わない、寧ろ伯爵家の雇用者たちの面白おかしな人間関係や風聞を情報交換や共有などをして楽しんでいる節があるし、使用人内で結婚した者もあり、中々デイジーの承認欲求が満たされる場面があるとは思えず、現状を打開するという事はきわめて難しいと客観的に見てもそう思う。


なので、デイジーが訴えた所で大した事にはならないだろう。悲しい限りである。
労働ストはいくらでも起こして構わないけど、その場合残念ながらクビになる可能性の方が高いだろう。何せデイジーは本職である料理そっちのけで資格試験の勉強などをし、また、ロバート・グランサム伯爵が毛嫌いする数学教師の新しい考え方について、伯爵家自体が寛容でない事が挙げられ、寧ろ彼女の職務怠慢が槍玉に挙がって逆に窮地に陥る事は明白である。


これが例えばモールズリーさんであればパワーハラスメントで訴え勝利を飾る事ができる、可能性があるだろう。まあ、当時パワハラやセクハラに対する問題提起があったとは思い難く、先進国の英国でさえこれら問題を真剣に考える様になったのはこの20年ほどであるので、恐らく階級格差に対する訴えなどは通らないかもしれないだろう。


とにかくデイジーは途方に暮れる事になると思われる。次回が非常に楽しみだ。ネタバレは厳禁でどうぞ。